ある日の夜。 珍しく父親と2人で食卓を囲んでいた。しかし、家族団らん…という雰囲気は全く無く、許されるならば逃げ出したくなるような重い空気だった。 重い空気の原因は、僕の恋愛事情にある。 僕の2軍落ちを救ってくれたクラスメイトのOさん。あの日、Oさんは牛乳プリンを僕にくれた。それをきっかけに、僕たちの間には会話が劇的に増え、気が付けば毎日のようにメールをするような仲にまで発展していた。 野球に熱血な高校球児とはいえ、中身は普通の男子高校生である。恋愛したい、彼女が欲しい、エッチなこともしたい、そう思ってし ...