波乱の幕開けとなった高校野球の練習初日。 それから連日、入学式を迎えるまでの間はひたすら練習に参加し、白球を追いかける日々を送っていた。 そんなある日、1軍の選手たち(要は先輩たち)が他校で練習試合を行うことになった。自分たち新1年生の練習はナシになり、休みとなった。 中学卒業から高校入学までの春休みが野球の練習漬けだった自分にとっては、突然降ってわいたような休日である。そんな休日を迎える前夜、父親から誘いを受けた。 「明日、ちょっと付き合わないか」 翌日、朝早くから埼玉県にあるヤクルトスワローズの2軍の ...