コラム

“ラストマイル”にやられた!

ロードショーぶっちぎりトップの興行成績の“ラストマイル”を、花の慶次傾奇一転で勝ったお金でチケットを買って、カミさんとメカハイエナさんと3人で観に行きました。
あのTVドラマ“アンナチュラル”と“MIU404”の野木亜紀子さんの脚本がつまらないはずがありません。

前半、いねむりしちゃうくらい普通のサスペンスの展開に、このまま終わったらサギじゃないかと、豪華出演キャストだけの映画かと、ちょっと“もしも徳川家康が総理大臣だったら”と同じキャストで売る日本映画かと思えたその時、

映画は後半グイグイと観客をいままで観たことのない物流界の闇を暴いて、ジェットコースターのようにハラハラドキドキ!ギャアアア!と真実にツっ込みが入ります。
社会問題への鋭い切り口で、野木亜紀子さんの作品は民放でスポンサーの痛いところを突いたりして、NHKかWOWOWでしか観られなくなってたと思ったら、劇場版映画“罪の声”でグリコ森永事件の犯人の脅迫テープの声を何も知らずに録音させられた子供たちの現在の姿に焦点を当てた衝撃作で世間をドッキリさせたり、WOWOWの連続ドラマの“フェンス”で沖縄の米軍兵による婦女暴行事件の被害者を追うジャーナリストを松岡茉優さんの熱演で圧倒して、いまフジテレビで“ギークス”に出演している松岡さんとは別人の松岡さんの名演技が見られます。

野木亜紀子さんファンも多くて、映画が終わって観客が席を立つとき、あちことで“さすが野木亜紀子さん!”の声がOLさんや若いお客さんたちから聞こえて、“見てる人は見てるんだ”と深く感銘を受けたドンキホーテです。

MIU404の綾野剛さんと星野源さんはカメオ出演レベルですが、アンナチュラルの石原さとみさんや松重豊さんに麻生久美子さんは大きく事件に関わっている出演で、納得です。
キャスティングの素晴らしさを感じたのは、NHKの“あなたのブツが、ここに”の主役の宅配便の配達役に仁村紗和さんが出ていたことに、素晴らしい説得力を感じました。

監督の塚原あゆ子さんも、この映画が世界に通用するレベルまで仕上げていて、物流という世界の現在(いま)と見事に描いてくれています。
スマホでポチッとするだけで翌日品物が届いちゃう便利さの裏に隠された危険な日常が描かれています。

いま台風10号で物流に影響が出て、交通だけでなく物流にもリアルにピンチが襲ってきています。
この映画の“ラストマイル”は最終的にお客さんの手元に届ける宅配便の作業のことで、この映画のタイトルを理解出来るはずです。
伏線の回収も見事すぎて、“野木亜紀子さん参りました!”と言うしかありません。
是非劇場で“ラストマイル”をご覧下さい。

映画もいいですが、9月2日大量導入の新台もひと味違います。
すごい客付きで、パチンコ人口の増加と若返りを実感しています。ギッシリのホールはよりギッシリに、ガラガラだったホールも3~4割の客付きで、不人気台でスマパチじゃない台の引退準備が進んでいます。
“もうこの台、ホールが見捨てたな”って台がわかり始めます。
貯金箱のようにホールの利益をちょこちょこ吸ってた台も、数百円数千円レベルの売上げを吸い続けています。

意外にバカにならないバラエティコーナーや、1円ぱちんこなどの低貸玉営業コーナーの存在です。
金額の少なさに気を取られがちですが、大きな存在です。

パチンコを打ってて常に考えるのは、その目の前の台がいかにホールの利益に貢献しているかです。
パチンコの“ラストマイル”を支えているコーナーの客付きで、2024年後半のパチンコの流れも見えてきます。
ルール改正後のラッキートリガー緩和や、忘れかけてたCタイムの暗躍から目が離せません。

見せかけのワナに気を付けて下さい。

▼8月31日実戦収支
A店収支
-3000円

B店収支
-3000円

C店収支
+10500円

▼1日トータル収支
+4500円

▼2024年8月トータル収支
+8万800円

▼2024年トータル収支(※8月31日現在)
+269万5300円

▼総トータル収支
1994年3月31日~2024年8月31日
+1億4万4040円

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