コラム

ゴールデンカムイとWOWOW

ゴールデンカムイが待ち遠しい日曜日のWOWOWです。
劇場用のゴールデンカムイを2回映画館に行って観るほどお気に入りになって、TVアニメを初めて1回目から見返して、マンガそっくりの実写の再現力の凄さを改めて感じる北海道のゴールデンカムイです。

映画の続きをWOWOWの連続ドラマで楽しめるって、地上波の逆パターンもこれから“アリ”と感じます。
予算の関係で地上波では前もって踊る大捜査線レベルの大ヒット作品の劇場版でひと稼ぎ出来たのも、バブル時代のフジテレビだったわけです。

しかし最近のネット配信収益の急上昇で、地上波もどうってことのないドラマも劇場版制作に力を入れ始めて、“誰が劇場まで観に行くの?”とツっ込みたくなる作品も増えています。

ゴールデンカムイのように毎週1時間足らずの連続ドラマに、映画1本並みの製作費を投じて、VFXやアクションもたっぷりのドラマを9話もすでに制作済みの財力と余裕の配信は、WOWOWの成せるわざです。
こんな面白いドラマは地上波では無理です。NHKの“坂の上の雲”以来ありません。
コンプライアンスとスポンサーの顔色を窺ってばかりの地上波に、このレベルのドラマは不可能です。

主役の山崎賢人さんの争奪戦はいまも地上波のテレビ局でくり広げられています。
シナリオの黒岩勉さんの争奪戦も激化していて、テレビ朝日VS TBSの老舗の競争が激化しています。
黒岩勉さんのシナリオにどちらも看板ドラマの脚本でお世話になっている地上波のテレビ局です。

TBSは“逃げるは恥だが役に立つ”の逃げ恋ダンスのヒットを生んだ野木亜紀子さんと塚原あゆ子監督の“MIU404”や“アンナチュラル”のコンビで、現在尻上がりに興行成績を伸ばしていて、すでに50億突破の“ラストマイル”で久々に地上波にお金をもたらしました。
Netflixへの配信もTBSの力になりました。劇場版の“ラストマイル”を地上波で連続ドラマにする手もあります。
来週からスタートする日曜劇場“海に眠るダイヤモンド”の野木亜紀子さんと塚原あゆ子監督コンビの作品に期待せざるを得ません。

野木さんの“フェンス”の沖縄米軍兵の婦女暴行事件を追うジャーナリスト、松岡茉優さんもWOWOWで素晴らしい演技をしていたのに、地上波の“ギークス~警察署の変人たち~”で、田中みな実さんと滝沢カレンさんとキャリアに傷を残したのは残念でした。
“あの脚本がフジテレビでよく通ったなぁ?”と首をひねる酷いドラマでした。松岡茉優さんは勿体ないことをしました。

俳優さんはシナリオの良し悪しで印象を左右されるものです。
NHKの初の共同シナリオプロジェクトのドラマ“3000万”が面白く、ドラマにお金をかけなくても新しい才能が何か起こしてくれる予兆の先読み予告が始まっています。
そのうち、ポギューンと先バレがあるやもしれませんし、フジテレビの生方美久さんのような至宝を見つけるやもしれません。

数々の名シナリオライターを生んだフジテレビシナリオ大賞が、久しぶりに掘り当てたお宝シナリオライターの生方さんです。
既成のライターの方たちが忘れかけていた日常の会話の大切さ、人の心の奥深さをていねいに文字にして、役者さんを輝かせてくれる生方さんのシナリオです。
大金をかけたエンターテイメントばかりがヒットするわけじゃありません。

現在、ハリウッドが “シビルウォー”で衝撃を与えていますが、まさにゾンビのいないゾンビ映画、生きてる人間が一番怖い現実をロードムービーの中で見せてくれます。
シビルウォーはまた映画館で砲弾を浴びるかもしれな緊張感を味わいに行くつもりです。

明日は日本でも現実になるかもしれないリアルな未来が映画館にあります。
シビルウォーとジョーカーが映画ランキングでワンツートップを飾る日本は、平和なのかもしれません。

▼10月13日実戦収支
A店収支
-11000円

▼1日トータル収支
-11000円

▼2024年10月トータル収支
+10万1500円

▼2024年トータル収支(※10月13日現在)
+325万6800円

▼総トータル収支
1994年3月31日~2024年10月13日
+1億60万5540円

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