コラム

パチンコが不適切って誰が決めるの?

不適切にもほどがあると言われ続けてきたパチンコも、TBSドラマ宮藤官九郎さんシナリオの「不適切にもほどがある」を、お腹を抱えて笑いころげて、久々に溜飲の下がる思いを感じて、大人計画の舞台からNetflixの最新宮藤官九郎ドラマ、“離婚しようよ”以来の新作に、丸1時間久々に大笑いしました。
1986年からタイムスリップした昭和のオヤジの言動を、注意テロップをガンガン流しながら口にさせる手法や、大人計画のミュージカルシーンを彷彿させる演出に、思わず拍手喝采です。

去年のバカリズムさんの“ブラッシュアップライフ”の人生生まれ変わりで数々の賞の受賞から、世界のメディアからリメイク希望が殺到したのを明とすると、この「不適切にもほどがある」は宮藤官九郎さんのブラックユーモア満載のタイムリープドラマと言えます。

あの中山美穂さんと木村一八さんの“毎度おさわがせします”のTBSが、畑嶺明さんのシナリオドラマ全盛期を再現してくれます。
もう、“よくやってくれた!”と阿部サダヲさんの全力投球ぶりに大爆笑です。
金曜日の夜の楽しみがひとつ増えました。

“おっさんずラブ-リターンズ-”の女性は内田理央さんと伊藤修子さんの2人だけで、他の出演者は全ておっさんたちがくり広げるカオスの世界に、徳尾浩司さんのシナリオが冴えわたっていて、“不適切にもほがある”から“おっさんずラブ-リターンズ-”まで2時間、酸欠状態のドンキホーテです。

世の中のルールの変化はパチンコ同様“誰が決めてるの”ってくらいコロコロ変わっていきます。
70年も生きてると良くも悪くもルールに従って生きていくしかありません。
よりによって世の中から不適切扱いされているパチンコの魅力に取り憑かれて、やれ打ってる連中の民度の低さがどうのこうのと一言で片付けられて、その最たるオカルトパチンコ漫画家になってしまったドンキホーテですが、堂々とパチンコで1億円勝とうとしています。

マスコミで取り上げづらいパチンコも、少しずつ一般のテレビに復帰しつつあります。
まさに1990年代はパチンコ番組の全盛期で、2000年代、ドンキホーテの全国アポなしパチンコ旅打ちは、ネットの普及と共に消えていきました。

あの頃、現在ほどインターネットが発達していたらどうなっていたのでしょう。
ドラマ“不適切にもほどがある”でスマートフォンに苦戦する阿部サダヲさんの姿に、一番世の中を変えた歴史的発明品のスマホの存在を改めて感じました。

彼女の家に電話して家族が電話に出る気まずさもドラマで描かれています。
地上波でオッパイ出まくりのテレビドラマにバラエティ全盛期だった昭和が蘇ります。

タバコの存在も、灰皿つきのバス電車列車は当たり前でした。
ドンキホーテの旅打ちでも木の床のパチンコホールの床の上に散らばったタバコの吸い殻や、タバコの煙でSF映画の世界のように、お客さんの顔がかすむホールもマンガに描いています。

パチンコ屋さんでの喧嘩や犯罪防止の為に、トイレのドアをわざと外してるホールなど、あの時代のパチンコホールは“不適切の温床”でした。

まさに1994年、ボクがパチプロ7で“ハイエナ”を描くまでのパチンコ漫画が、

アウトローが主役で、パチプロVSホール経営者や、裏ロム業者VS警察などドロドロの不適切な世界が中心でしたが、“ハイエナ”で実在のホールと実在のお客さんや、実在の店員さんがくり広げる日常のドラマをマンガにして、歴史を変えました。

いま手元に1994年8月に読み切りで描いた、ドンキホーテのパチンコ連載第1号の幻の1ページがあります。
1994年、初代CR花満開で出逢ったハイエナとメカハイエナが結婚して、桜・花・宝・月・光の5つ子の親で終わっていて、単行本から削除されています。

世の中に翻弄されながら変わっていくパチンコを不適切にしたのは一体誰なのでしょうか。

▼1月26日実戦収支
A店収支
-10000円

▼1日トータル収支
-10000円

▼2024年1月トータル収支
+42万2500円

▼2024年トータル収支(※1月26日現在)
+42万2500円

▼総トータル収支
1994年3月31日~2024年1月26日
+9775万7240円

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