コラム

寅さんと緋弾のアリア

緋弾のアリア~緋緋神降臨~がメインのマンガのオリ法バンザイの原稿を描いています。
ラッキートリガーの新台で一番人気と稼働の高さで、北斗の拳強敵LTやOVERLOADと並ぶアリアで、3月11日、導入一週間後のホールでたまたま空いていたカド台でポロリ1回転、ドキューンと黄色くフラッシュする先バレは、信頼度の一番低いキャラクターの峰理子をカスタマイズした途端の先バレです。
ハロウィンのカボチャと大当り図柄の安いルーレットリーチであっさり大当りします。

ラッキートリガーで実質399分の1という最も辛い大当り確率なのに人気が高いのはなぜかと、スペック先行タイプのパチプロや業界人が首をひねる緋弾のアリアの客付きの高さです。
399分の1を堂々と掲げても、いつも99分の1の甘デジを打ってる人たちもビビりながら打つのは、9万5千発のコンプリートをラッキートリガーの台で、いち早くやってのけたことへのパチンコファンの反応です。
いままでとは違う刺激が欲しいのです。

エヴァも打ち馴れて、シンエヴァで10~20連は経験し、エヴァより20連以上するシンエヴァも当り方をひと通り経験して新鮮味が失くなりかけた2024年3月、ラッキートリガーの登場はグッドタイミングでした。

Re:ゼロから始める異世界生活2の強欲BONUSも見慣れてしまって、とある魔術の禁書目録2の危うい甘さの信用が薄らいできたところでした。

タイミングというのが大切で、スマートパチンコは慌てて出さなくても良かったのですが、2023年の反省点として業界に多くの解決すべき問題を示してくれたと言えます。

パチンコファンが何を求めているのか、パチンコファンの心を見失っている業界人へ、BS NHKで黒柳徹子さんと映画監督の山田洋次さんの“渥美清にあいたい”という対談が、そのヒントを教えてくれます。
車寅次郎を演じ続けた俳優、渥美清さんの人生が教えてくれたことに、強く突き動かされたドンキホーテです。

渥美さんのインタビューで、“スーパーマンの役者さんの周りで、子供たちが「飛べ!飛べ!」と空を飛ぶスーパーマンの姿を求められるように、両足を地面に着けてちゃいけないんです”
男はつらいよの寅さんは、いつもニコニコ手を振って笑顔を四六時中振りまかなきゃいけないのですから、と苦笑します。

私生活を公にしない渥美清さんの徹底した役者魂と、ガン宣告を受けても最期は江戸川の土手を手を振りながら去っていく寅さんは、みんなの前から消えていくのです。

数々のエピソードに笑い、涙したドンキホーテの心を突き刺したのは、両親が目が不自由な友達が、絶妙なタイミングで両親にご飯をよそう姿に渥美少年は驚き、イジメをピタっとヤメたことや、ファンから送られた手紙に、カセットテープに自分の声で“車寅次郎を演じている渥美清です”から始まって、体の不自由な少年に1900gで生まれた病弱な人生を自らの声で切々と語るテープの渥美さんの声に、声を上げて泣いてしまったドンキホーテです。

人の悲しみや苦しみを知っていた役者さんだから出来た、隣の町工場に行って“貧しい労働者諸君!”と言って笑われる人物を演じられたことに納得出来たのです。

パチンコファンの心をつかむ時、派手な射幸心やスペックも大切ですが、時を忘れて打ち込める楽しさをパチンコ台が忘れてしまっては、ファンは離れていくばかりです。
負けて文句を言うのは当然で、文句を言いつつ敵討ちと称してもう一度座ってくれるかどうか、くやしい思いをした台に二度と座らないようでは、パチンコ台の完敗です。

ズルズル打たされるのが、“先バレが起きるまで”でRe:ゼロは成功しました。
アリアは先バレもキャラごと、一発告知も2つのランプと山盛りで、399分の1をいかに打たせるか、苦労が見てとれます。
緋弾チャージで上手く誤魔化しています。

ラッキートリガーの前菜としてはメニューというか、インデックスとしての役割を十分に果たしている緋弾のアリア~緋緋神降臨~なのです。

P.S. 今日は実戦なしです。

▼2024年3月トータル収支
+21万4500円

▼2024年トータル収支(※3月21日現在)
+108万7500円

▼総トータル収支
1994年3月31日~2024年3月21日
+9842万2240円

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