コラム

“スオミの話をしよう”の話をしよう

ホタテくんにプレゼントしてもらったアイヌコタンで買ってくれた木彫りのマグカップが軽くて重宝しています。

山田洋次監督の“こんにちは、母さん”の最後に“包丁が重くてねぇ、ビン詰めのフタを自力で空けられないし、ラベルの字が小さくて読めない”と吉永小百合さんが演じる母親のセリフに、カミさんも大きく頷いていました。

徐々に物の重さが変わってくることの恐ろしさを日々感じる71歳になったドンキホーテです。
軽いマグカップのありがたさをしみじみ感じています。

釧路の博物館コーナーのひとつに、板垣恵介先生のバキのコーナーがあって、ホタテくんが興奮してメールをくれたことから北海道の空気とグルメの美味しさがビンビンにレポートされて、元気に40代で旅打ちをしていた頃を思い出しました。

北海道のカニを全部食べ尽くすんじゃないかと思うほど、若いオリ法スタッフの食欲を目の当たりにして絶句したドンキホーテです。本人たちはカニに夢中で無口になっています。

若いことのエネルギーって歳を重ねて初めて痛感するのでした。

金曜日にロードショースタートした、毎日のようにバラエティでTVに出まくっている三谷幸喜さんと長澤まさみさんや西島秀俊さんがキャンペーンしている“スオミの話をしよう”をカミさんと映画館に行って鑑賞してきました。
最近観た中で、“聖闘士星矢ビギニング”と、この“スオミの話をしよう”と、“もしも徳川家康が総理大臣になったら”レベルのガッカリ度でした。
人脈と功労賞で三谷幸喜さんに付き合わされた俳優陣の方々が気の毒な仕上がりでした。

“スオミ”の意味も、スマホで一発検索されちゃうと興味はどこへやらです。
60年代のアメリカンコメディの名脚本家、ニール・サイモンを敬愛する三谷幸喜さんならもうちょっとマシなシナリオになったはずと、数々のTVドラマで三谷ファンのドンキホーテは、3回いねむりしそうになった中身にガッカリした、“スオミの話をしよう”です。

TVドラマの“エルピス-希望、あるいは災い-”の熱演のイメージに比べたら肩の力を抜いて長澤まさみさんも自分に当て書きされたシナリオを文句も言わずに演じたといったイメージです。
2週間くらいは騙されて映画館にボクのように行っちゃう人も多いので、興行的には大丈夫なのでしょうが、まさに“スオミ”のフィッシング詐欺に引っかかったドンキホーテです。

あまりにも最近、“エイリアンロムルス”や“フォールガイ”や“マッドマックス”が良すぎて、“キングダム大将軍の帰還”や“ゴールデンカムイ”など娯楽作品も素晴らしく、“ミッシング”など力作に圧倒されています。

“ラストマイル”の伏線回収、“カラオケ、行こ!”など野木亜紀子さんが日曜劇場に帰って来てくれるのが嬉しくて、WOWOWやNHKじゃなくてTBSに戻ってきてくれて本当にホッとしています。

“海に眠るダイヤモンド”がこの秋の一番の目玉です。
野木さんのシナリオで失望したことが無いので、このドラマも日曜劇場のイメージを大きく変えそうです。
“ブラックペアン”のような幼稚な中身はいりません。
監督も“アンナチュラル”や“MIU404”や“ラストマイル”の塚原あゆ子さんで、安心しています。
“VIVANT”の男路線のイメージの強い日曜劇場に一石を投じてくれるでしょう。

ドラマウォッチャーとして、錦糸町パラダイスの星田英利さん、ほっしゃんと、海のはじまりの子役の泉谷星奈ちゃんにオスカーをあげたいくらい、錦糸町パラダイスの廣木隆一監督が凄くて、凄いドラマをシレッと夜中に作ってくれています。

宣伝に振り回されずにちゃんと中身を見ようと気づかされた“スオミの話をしよう”の話をしたドンキホーテでした。

▼9月14日実戦収支
A店収支
±0円

B店収支
-4000円

C店収支
-6000円

▼1日トータル収支
-10000円

▼2024年9月トータル収支
+12万2500円

▼2024年トータル収支(※9月14日現在)
+281万7800円

▼総トータル収支
1994年3月31日~2024年9月14日
+1億16万6540円

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