コラム

映画ベイビーわるきゅーれは最高!

今日はオスイチ千円12回転で貞子の風、ラッキーエアで6千円出たので、カミさんと映画館へ“ベイビーわるきゅーれナイスデイズ”を観に行ってきました。

劇場版3作目になりますが、アクションたっぷりで、役者さんと監督の若いエネルギーが全開で、若者でいっぱいの劇場内は笑いと興奮に包まれました。
これって昔、ジャッキーの映画を観て、お金をかけてないけど香港B級映画のエネルギーを感じた時を思い出します。
ドランクモンキー酔拳やスネーキーモンキー蛇拳と同じです。

若い女性がお客さんに多いのもベイビーわるきゅーれのエネルギーの強さと言えます。
高石あかりさんの杉本ちさとと、伊澤彩織さんの深川まひろの殺し屋コンビの壮絶なアクションと、ゆるい日常のギャップを楽しむ映画で、キアヌ・リーヴスのジョンウィックに出てた伊澤さんの身体能力もさることながら、園村健介アクション監督と、脚本監督の阪元裕吾監督の若さがスクリーンから伝わってきて、70年生きてきて良かったと、映画のいちファンとして心から感謝したいベイビーわるきゅーれの素晴らしさです。

大金をかけてギャラの高い俳優を使ってくだらない作品をTV番組で番宣しまくって、最初はお客さんが騙されて入っても急落下してしまった“スオミの話をしよう”と双極をなすベイビーわるきゅーれの、お金のない中でのアクションに全力投球する姿に、胸が熱くなってしまったドンキホーテです。

バブルの象徴の宮崎県のシーガイアが舞台というのも今作のポイントでもあります。
九州の人間として、宮崎シーガイアが2001年に倒産してセガサミーHDが買った時、日本カジノ1号になるとウワサされました。
コロナ禍で外資系ファンドに買収されて、フェニックス・シーガイア・リゾートの豪華ホテルが洋画のワンシーンのように登場して目を惹きます。

バブル崩壊後の爪跡のオーシャンドームの姿も消えた南国の荒地でアクションがくり広げられます。
殺し屋VS殺し屋の世界はジョンウィックシリーズへのオマージュより、ちさととまひろの女性殺し屋の存在で一気に新しいエンタメとして花開きました。

まあとにかく全編の7割が肉弾戦と銃撃戦のハイパーアクションで、手抜き一切なしの昔のジャッキーチェンが女性二人によって甦ります。
パチンコ台になって欲しいコンテンツでもあります。

今作、池松壮亮さんが最強の一匹狼の殺し屋を演じていますが、“シン仮面ライダー”の100倍のアクションを生身で見せてくれます。
つい先日終わったばかりのフジテレビの“海のはじまり”の津野くんとは大違いで、静の池松壮亮さんのイメージを一新する激しい肉弾戦のアクションに、シン仮面ライダーなんて監督の道楽に付き合わされて気の毒でしたが、海のはじまりの津野くんと、このベイビーわるきゅーれでインパクトを与えてくれました。
予告では“どうかな?”って思ってましたが、ベイビーわるきゅーれ色に見事に染まっていました。

あと忘れちゃいけないガンエフェクトのレベルの高さに注目です。
1作目に出たサブマシンガンを前田敦子さん演じる入鹿みなみの早口並みの口数の多さを弾丸に込めて乱射してくれます。
ちょっとしたアクションの間で発射された弾痕がしっかり壁や床に残るのは、本場ハリウッドのジョンウィックの銃撃戦に負けていません。

この“殺し屋映画”っていうレッテルでは片付けられない“ベイビーわるきゅーれナイスデイズ”のおかげで、日本映画の未来に明るい光が射した瞬間でした。

阪元裕吾監督の“ちさまひ”誕生のルーツの映画、“ある用務員”の女子高性殺し屋が、まだ2021年の作品だということに注目です。

またひとつ日本の映画の歴史が変わった瞬間なのです。
ベイビーわるきゅーれ!最高です。

▼9月28日実戦収支
A店収支
±0円

B店収支
+5000円

▼1日トータル収支
+5000円

▼2024年9月トータル収支
+38万1500円

▼2024年トータル収支(※9月28日現在)
+307万6800円

▼総トータル収支
1994年3月31日~2024年9月28日
+1億42万5540円

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