話題の自主映画で2000万円自腹で作った、安田淳一監督の“侍タイムスリッパー”が立川シネマシティでも上映されると知って、飛んで行きました。
すでに興行収入3億円を突破してる“侍タイムスリッパー”ってどんな映画かって興味津々のドンキホーテです。
映画館はいっぱいのお客さんで笑いと涙につつまれて、映画が終わると思わず拍手が沸き起こるという傑作です。
ボクも思わず拍手しちゃったくらい、この映画は10代の頃、小さな街の3本立て映画館に“男はつらいよ”の3本立てを追っかけて観ていたドンキホーテの、あの頃の映画好きお笑いとペーソスを求めていた自分が甦ります。
全く知らない役者さんたちが演じているし、2000万の制作費で、時代劇なんてお金のかかる、いまやバブルも弾け不況の日本でハリウッドの力も借りずに、安田監督の時代劇愛に溢れたシナリオで京都太秦の時代劇撮影所の全面協力で、夢のシナリオを現実にしました。
役者さんも見事な演技で応えています。
“カメラを止めるな!”レベルじゃない、ちゃんと滑舌もしっかりした舞台役者さんやエキストラの皆さんも素晴らしい演技で、この映画の成功が日本映画もまだまだイケると感じさせてくれる仕上がりで、今すぐこのコラムを読んでる方は1人でも多く映画館に行って、この“侍タイムスリッパー”の興行成績を伸ばして頂きたいと心から願います。
映画って本来こういうモノだと伝わってくるストーリーも文句なしです。
“スオミの話をしよう”のように、有名脚本家、有名俳優に頼らなくても100倍面白い映画が作れることを叩きつけた感じで、“スオミの100倍面白い!”とドンキホーテは断言します。
映画館は老若男女、いつもはおうちでTVばかり観てるおじいちゃんおばあちゃんから、ゲームに夢中の若者も一緒に笑って泣いて、暖かい空気に溢れています。
いまのパチンコが求めている世界です。
時代劇ってだけで拒否しそうな若者も、“侍タイムスリッパー”なら大満足するでしょう。
“ジョーカー2”の上映後のエレベーターで文句を言ってた若者たちも、“侍タイムスリッパー”なら大満足したでしょう。
大金をかけてドンパチしなくても、刀ひとつで時代劇はハラハラ出来ることを、時代劇俳優の方たちも忘れたのか、捨ててしまった現在の時代劇の置かれた立場もリアルに伝わる“侍タイムスリッパー”、くわしい内容はネタバレを見ても映画館で一緒に映画愛を共有出来るはずです。
単館ロードショーだったのが全国250館で上映されて、興行ランキングの台風の目になっています。
このままだと室井さんもジョーカーもレディガガもぶっ飛ばすやもしれません。
口コミだけでひっくり返してくれたら言うことはありません。
映画館に足を運んだ、あの“男はつらいよ”を観に行ってた心の温もりや、観客が一体になって笑い泣くあの頃のドンキホーテに戻れて、感謝しかありません。
“安田淳一監督ありがとう”と心から言いたい!
28歳の“ベイビーわるきゅーれ”の阪元裕吾監督といい、素晴らしい人材が生まれてきていて、ベテランの映画監督のみなさんもオチオチしていられません。
“侍タイムスリッパー”が拡大ロードショーをしばらく続けていくのは間違いありません。
“カメラを止めるな!”より大衆向けだし、ちっともチープじゃないと断言しておきましょう。
マニアックなところは“時代劇”というところだけですが、現代劇のコメディ要素もたっぷりあって、会津藩のお侍さんが現代の時代劇撮影所にタイムスリップしただけで、これだけ楽しい映画になっちゃうのですから、是非映画館で一緒に応援しましょう。
出演者の役者さんたちも、これからTVなどでよく観るようになることでしょう。
“侍タイムスリッパー”は2024年に出現した“映画愛”の化身なのです。
▼10月19日実戦収支
A店収支
-6000円
B店収支
-3000円
▼1日トータル収支
-9000円
▼2024年10月トータル収支
+18万5500円
▼2024年トータル収支(※10月19日現在)
+334万800円
▼総トータル収支
1994年3月31日~2024年10月19日
+1億68万9540円