2024年観た映画で、ホントに面白いし、昔男はつらいよシリーズを高校の頃友だちと3本立てのハシゴで観ていた楽しさと同じ笑いと感動を人情ドラマのように楽しめたのが、自主制作映画で自腹で作った“侍タイムスリッパー”で、第67回ブルーリボン賞の作品賞と主演男優賞の2冠を獲ってくれました。
安田淳一監督に山口馬木也さん、おめでとうございます!!
“やったね”と、受賞をカミさんと2人で喜び合いました。
ブルーリボン賞や日本アカデミー賞も毎回“おや?”と思う作品が受賞することも多々あったのですが、文句なしの“侍タイムスリッパー”の仕上がりです。侍タイムスリッパーリピーターの一人として、何度も足を運びたくなったドンキホーテです。
有名な俳優さんが一人も出ていないからこそ感じられる、タイムスリップして来たお侍さんが、現代の京都の太秦の時代劇撮影所で巻き起こす珍事件と書けば、ドリフのコントか安いドサ回りのお芝居を思い浮かべる方も多いでしょうが、ていねいなシナリオは太秦のスタッフを突き動かして、しっかり現代の時代劇として立派に成立しています。
同じように映画館で観てガッカリしたのは、正直大金をかけた“十一人の賊軍”なんて、山田孝之さんと仲野太賀さんのお二人がとても気の毒な時代劇でした。
あまりに侍タイムスリッパーが良すぎて他の時代劇がかすんでしまったのは罪なことです。
あなたの隣に室町時代からお侍さんが突然カミナリに打たれてタイムスリップしてきたら、日々のあなたの生活ぶりをどう思うでしょう。
スマホにテレビ、電子マネーとボクたちの生活はどう映っているでしょう。
ましてや、毎日のようにパチンコという遊技に夢中のドンキホーテは、さぞやパチンコ台と共に腰を抜かすことでしょう。
30年前の人だって、パチンコ玉が1個も転がっていないパチンコ屋さんにビックリすることでしょう。
床にタバコの吸い殻とパチンコ玉やガムの食べカスが転がっていた昭和のパチンコホールは、まさに幻です。
パチンコ台もタイアップ全盛期で、異世界モノからきのうお話しした“俺の妹がこんなに可愛いわけがない”なんて想像もつかない世界です。
だって、打ってるボクだって凄い世界に足を踏み入れたお侍さんと同じ気持ちです。
映画は、孤独なお侍の心と、時代は変わっても人情は変わらないことの暖かさを教えてくれます。この映画のヒットはここにあります。
文明の進化は、これからカルチャーショックを与え続けてくれますが、現実逃避の異世界モノの流行も納得出来るものです。
2024年、“侍タイムスリッパー”は改めて物を作ることの大切さを教えてくれた名作です。是非ご覧下さい。
ブルーリボン賞の主演女優賞は、河合優実さんで文句なしです。女優さんと呼べる女性の登場です。
マニアックな作品から人気テレビドラマまで“河合さんの2024年” だったと言えます。
NHKの“家族だから愛したんじゃなくて 愛したのが家族だった”や、“由宇子の天秤”に“ナミビアの砂漠”、“あんのこと”など、圧倒的な存在感と“不適切にもほどがある”の阿部サダヲさんの娘役で、火がつく前から凄いのです。
佐藤健さんと長澤まさみさんの“四月になれば彼女は”では、パチンコ屋の店員をしている妹を演じていましたね。
あっ、Netflixで金曜日から横浜流星さん主演の“正体”が配信されますね。
流星さんの“わかっていても”と一緒にオススメです。
亀梨和也さんのWOWOW版とはひと味もふた味も違う、藤井道人監督の“正体”は必見ですよ。
これも映画館に2度行った作品です。
グランメゾンパリVS孤独のグルメは現在上映中です。
はたらく細胞もまだまだヒット中です。
アンダーニンジャと聖おにいさんは福田雄一監督ワールドの素のアドリブギャグもお楽しみ下さい。
P.S. 戦国乙女のラッキートリガーを描いて今日は実戦なしです。
▼2025年1月トータル収支
+28万7000円
▼2025年トータル収支(※1月29日現在)
+28万7000円
▼総トータル収支
1994年3月31日~2025年1月29日
+1億189万8540円