コラム

孤島のホールの店長さんと会う

この仕事をしていると全国各地のホールを5千店舗近く旅打ちで2000年代、10年近く続けていて、店内撮影の許可を頂いたりする為にホール関係者の方と数えきれないほど会ってきました。

中には無許可でこっそり隠し撮りしたのがバレて事務所にしょっぴかれることも珍しくなく、日本中がパチンコバブルに浮かれていた最中の旅打ちは思い出がいっぱいです。今ほどコンプライアンスも厳しくない時代でした。

それで大小のホールの店長クラスの方とお会いする機会は少なくて、ましてや経営者の方はほんの数人といったレベルです。

弾丸スケジュールで全国を飛び回っていたドンキホーテは、飛行機が苦手な上にフェリーも船酔いが恐くて、島への旅打ちは大きな沖縄に人生で一度も行ったことがなくて、都会とは違う風景を想像してばかりでした。

“パチプロ探偵ナナ”では野中のポツンと一軒家のようなホールをイメージして、“やまびこホール”ってマンガを描きました。
ホールの傘立てにくわやスキなど農工具が刺さっていて、のんびりパチンコを打つ人を描いたり、漁村の“海猫ホール”や“かもめホール”と、漁師の方々が海物語に興じる姿をイメージしてマンガにしたりしました。

しかし現実の孤島やフェリーが1日数便くらいしかない島の人たちの様子を知るのに20年間、電話だけでお話を伺っていた店長さんに、今日、上京のついでにお会いすることが出来ました。

お互い声だけで顔も全く知らない同士がご対面です。
島には2軒だけ小さなホールがあるだけで新台を買う余裕はなかなかなくて、ちょっと前の台がメインになっています。

島の漁師さんたちもさぞかし海物語を打ってるかと思いきや、海も最近では人気に翳りが出はじめ、エヴァンゲリオンやスマパチじゃないからくりサーカスが人気です。
スマパチやラッキートリガーは最初の北斗の拳の99分の1が連チャンしなくてサッパリ人気がなくて、それ以降は買っていないそうです。

エヴァも未来への咆哮の方が人気で、その辺は都会と変わりません。東京喰種なんて中古になるまで我慢だそうです。

ボクがマンガのイメージと違っているのでビックリです。そりゃあ70歳ですから仕方ありません。
タクシーが来るのを外で待ってて、タクシーの運転手さんが“あっセンセイだ!”と見つけて、初めての出会いです。

いろいろな仕事をされて、30歳の時、パチンコホールの店長を任された頃にボクのマンガに出会って20年です。現在50代です。初代冬のソナタの頃だそうです。

自宅のパーラードンキホーテで、ホンモノの店長さんが初めてスマパチ&ラッキートリガーの仮面ライダーBLACKを打っています。

こんな光景もパーラードンキホーテでは初めての珍百景です。
小さな島では悪いことをしたり、犯罪は一発で島民の知るところとなり、都会から流れてきた人もおだやかになっていくという、おとぎ話みたいな話も聞けました。

島のホールはお互い顔見知りですから、出ちゃうと嫉妬と羨望のまなざしで見られるのは全国共通です。
お客さんはおだやかで、ウワサ話くらいが小さな世界の火種で、パチンコの情報もネットでのウソも覚えてるので、アテにならないことが多いということです。

雨が降ると建築関係者やフェリーが欠航して、時間をもて余した人や、漁師さんも来てホールは賑やかになります。

20年ぶりの対面は、とても新鮮な話が聞けました。
食事をした帰りに地元の駅の地下に拡がるホールを隅々までチェックして、ジャグラーが2シマ60台満席のコーナーを見て、夕方から8割以上の客付きに感心していました。

今日はお疲れのところ貴重なお話を聞かせて頂きました。
50代の店長さんと70代のマンガ家が意気投合したのが、ボクのビデオコレクションの“あなたの知らない世界”のホラー再現ビデオの話だったことは内緒です。

P.S. 今日も実戦なしです。

▼2025年6月トータル収支
+33万7000円

▼2025年トータル収支(※6月23日現在)
+177万6700円

▼総トータル収支
1994年3月31日~2025年6月23日
+1億330万8740円

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