コラム

潜水艦が空を飛ぶ!沈黙の艦隊北極海大海戦!

出会ってから40年以上も経つかわぐちかいじ先生の大ヒット作、“沈黙の艦隊 北極海大海戦”を観てきました。
前作も映画館でしっかり観て、大沢たかおさんプロデュースで“海江田は私が演る!”と熱く語っていたのを覚えていますが、吉川晃司さんVS大沢たかおさんの“キングダム 大将軍の帰還”の超のつく大ヒットで、大沢たかおさんの海江田ぶりが一段と力強く、存在感を沈黙の艦隊に与えて、今作は前作の何倍も楽しめました。

“ゴジラ-1.0”でアカデミー賞を受賞したVFXの白組も加わった日本のVFXの精鋭陣が、潜水艦映画の傑作を作り上げました。
昔の円谷英二監督時代の戦争モノとはレベルの違う技術の進歩です。

あのマンガの中で話題になった潜水艦“やまと”が空を鯨のように舞うシーンが見事に再現されていて、4DXで観れば良かったとちょっと後悔したので、4DXでもう一度観たいと思います。これは必見ですよ!

1982年、ドイツ映画の“U・ボート”など、重苦しい潜水艦映画と違って、わかりやすいメイドインジャパンの“潜水艦映画の傑作”が誕生しました。

ちょっとダレた、きのうの“俺ではない炎上”の阿部寛さん主演の映画は第8位ですが、“沈黙の艦隊 北極海の大海戦”は初登場第3位で、第1位の“チェンソーマン レゼ篇”、第2位“鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来”に次いで、アニメではなく実写の“沈黙の艦隊”が堂々とランクインしています。
アトラクション感覚で4DXの沈黙の艦隊のヒットは盛り上がるはずです。それほど圧巻の北極海大海戦の迫力です。乗組員の一人になれます。

あの吉川晃司さんとの激しい対決シーンに比べて、大沢たかおさんは潜水艦で“3歩しか歩いていない”とフジテレビの“ぼくらの時代”で上戸彩さんにお話していました。
共演はたくさんいらっしゃいますが、孤独な海江田艦長は、他の俳優さん、特に政治家のメンバーと一緒のシーンは全く無いのです。
副長の中村蒼さんくらいが共演者と呼べそうです。

話は原作でも盛り上がったアメリカの潜水艦の、兄弟の艦長のエピソードなど、かわぐちかいじ先生ご自身が双子の兄弟ということもあって、兄弟愛を上手く洋画風に処理していて、先日亡くなったロバート・レッドフォードの“リバー・ランズ・スルー・イット”の釣りのシーンを思い出して、胸が熱くなりました。

“ハケンアニメ!”の吉野耕平監督の代表作と言える、名画にもなった“沈黙の艦隊 北極海大海戦”なのです。

尻上がりに興行成績を伸ばして欲しいのは、かわぐちかいじ先生に昔からお世話になっているせいだけでなく、日本映画、しかも潜水艦映画がここまで来たという胸の高鳴りを伝えたいドンキホーテです。

ショーン・コネリーの“レッド・オクトーバーを追え!”なんて名画の時代のモーニングのマンガ原作が、2025年のいま、“ここまでやれるんだ”を魅せてくれました。

なかなか女性客に“国宝”のように受け入れてもらえないでしょうが、この映画に出てくる日本の政治家はどの人もまっすぐ政治理念を持っていて、リアルな現在の日本の政府とはあまりにも格差がありすぎて、正直“やまと保険”を唱える津田健次郎さん演じる政治家、大滝淳が美味しいトコを持って行っちゃってるのも今作の見どころです。

こんな形で沈黙の艦隊が素晴らしい映画になって、アクターを連載した頃、いや麻雀マンガを描いていたかわぐちかいじ先生と一緒に、コミックジャングルというコミック誌で連載が出来たことに、当時の編集長Mさんに心から感謝しています。

ボクのヤクザマンガで三池崇史監督で映画化された“極道戦国志 不動”から40年近く経ってしまったことにビックリです。

アニメの沈黙の艦隊から実写の時代へと、日本の映画の進化は計り知れません。

1作目で“やまとを独立国”と宣言した海江田の目的と、日本政府の竹上総理の思惑もハッキリする2作目は面白いので、是非映画館へ行って4DXで身体を揺らしてください!

▼9月30日実戦収支
A店収支
-7000円

B店収支
-8000円

▼1日トータル収支
-15000円

▼2025年9月トータル収支
+36万500円

▼2025年トータル収支(※9月30日現在)
+280万3800円

▼総トータル収支
1994年3月31日~2025年9月30日
+1億433万5840円

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