今日ロードショー公開中の“トロン アレス”を早速観に行ってきました。
多くのマンガ家さんやクリエーターの方々に影響を与えたトロンの1作目が公開されたのが1982年、今から43年前になるんですねぇ。
自分が72歳という歳を忘れがちなので冷静にパンフレットを見てビックリです。
1982年は1979年に“ショーアップハイスクール”で週刊少年ジャンプでデビューして、“Dr.スランプ アラレちゃん”に出てくるDr.マシリトのモデルの、白泉社の会長でいらっしゃった鳥嶋和彦氏が担当だったドンキホーテです。
ボクと一緒に名古屋の広告代理店でイラストを描いていた鳥山明先生と、高校生だった桂正和先生を担当としてかかえていた鳥嶋記者の元、出来の悪い古い劇画の世界ベッタリの谷村ひとしは、2年連続10週連載打ち切りで、ヤングジャンプのボクシング漫画“コロッサス”の準備をしている頃、“トロン”という映画史上初のCGを使った映画がハリウッドで作られて、革命を起こしました。
“コブラ”の寺沢武一先生や大友克洋先生や鳥山明先生など、多くのマンガ家さんが衝撃を受けた作品でした。
いまやCGはSF作品だけでなくTVドラマの中でも普通に使用されている技術で、CMなんてCGだらけで合成で共演してもCMの中だけで一度も直接会ったことがないという俳優さんやタレントさんも珍しくない時代です。
1982年の初のCG映画、とにかく“トロン”の光るバイクに“カッコイイ!”と心打たれた人たちは、2025年の“トロン アレス”は絶対観て下さい。
“何もかもCGじゃん”で片付けられない世界がそこにあります。
あのジェフ・ブリッジスがもう75歳で登場して、時の流れを感じます。
2作目の“トロン レガシー”ですら15年前ですから、CGの世界の進化は目覚ましいスピードで進んでいます。
爆音上映や4DXで楽しむには先日の“沈黙の艦隊 北極海大海戦”や“劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来”など、映画もアトラクションの時代です。
43年前に話を戻しますが、アメコミ大好きの鳥山先生をはじめ、最先端技術に敏感な方たちはいち早くトロンの世界を受け入れて、その頃パソコンも珍しかった時代に鳥嶋氏の自宅のパソコンでTVゲームを見たのが、ボクや鳥山先生の初体験でした。
いまやドラゴンクエストは鳥山先生のキャラクターで、全世界のゲームファンをトリコにしています。
全てはトロンから始まったゲームの世界、映画の世界、そしてマンガの世界と言えるのです。
ボクはヤングジャンプで“アンドロイド伊之助”というヤングジャンプ原作大賞を受賞した作品を描く頃には、リドリー・スコット監督が名画“ブレードランナー”を大ヒットさせていました。
ターミネーターやバックトゥザフューチャーにE.T.と、ハリウッド映画黄金時代のキッカケも“トロン”のCGありきと呼べるのです。
新作のトロンは、むしろ自らの影響で生まれたコミックや他の映画の世界を逆輸入したようで、ゲームメーカー同士の戦いはそのままに、どこまで人間ドラマを詰め込むのか、初代からの苦しみも垣間見えますが、ディズニー作品と胸を張るように、CGのシンデレラ城のオープニングが全てを物語っています。
興行成績以上の影響を与えたトロンシリーズは、見て損はありません。
鳥山先生が生きていらっしゃったら、“トロン アレス”を観て何と言ったのか気になるのです。
日本の文化に少なからず爪痕を残したトロンの存在を、改めて多くの方に知っておいて欲しいと願うドンキホーテです。
パチンコ台の液晶の世界にもしっかり影響を与えているCGの原点、トロンなのです。
改めて、寺沢武一先生の“コブラ”や大友克洋先生の“AKIRA”を読み返すのもオススメです。
▼10月10日実戦収支
A店収支
-3500円
B店収支
-6000円
▼1日トータル収支
-9500円
▼2025年10月トータル収支
+5万6500円
▼2025年トータル収支(※10月10日現在)
+286万300円
▼総トータル収支
1994年3月31日~2025年10月10日
+1億439万2340円