


春先からフジテレビの不祥事のせいでCMが失くなった代わりに、フジテレビの制作に関わった劇場用の映画のCMがこれでもかってくらい流れて、大泉洋さんと永野芽郁さんの“かくかくしかじか”や“劇場版「鬼滅の刃」無限城編 』第一章 猗窩座再来”や“国宝”や“知らない彼女”なんかもガンガンCMの代わりにON AIRが続いている中、早々に佐藤二朗さんの不気味なスズキタゴサクの顔のUPで“爆弾”のCMスポットも流れていました。
一体いつ劇場で公開されるのかと思っていたら、やっと10月31日からいよいよ劇場公開で、番宣で山田裕貴さんと佐藤二朗さんがバラエティ番組に出まくって、“面白い”と言ってもホントはつまんないかもしれないと疑問視するかもしれないネットの映画評なんかで迷わされてしまっている方も多いかもしれない“爆弾”をドンキホーテも観に行きました。
福田雄一監督の勇者ヨシヒコシリーズの神様で佐藤二朗さんのアドリブギャグにハマって、アンダーニンジャまで観に行って、聖☆おにいさんも劇場に観に行ってるドンキホーテですが、河合優実さん主演で日本アカデミー賞主演女優賞を獲った“あんのこと”の刑事役の佐藤二朗さんに感動した方も少なくないと思います。
“あんのこと”は実話が元になっているのですが、“爆弾”は“このミステリーがすごい大賞”を獲った呉勝浩さんの原作小説を見事に映画化した永井聡監督の、まさに前例のない映画作りにしてやられました。
こんなにザワつく悪意は、ホアキン・フェニックスの“ジョーカー”を観た時以来です。
ヘタするとあのジョーカーであちこち暴動っぽく犯罪が増えたように、この“爆弾”のマネをしちゃう犯罪者が出て来そうでめっちゃ恐くなったドンキホーテです。
主人公の“爆弾”が実際に東京のあちこちで爆発するリアリティが、いままでのテレビの相棒や刑事モノの爆弾犯のレベルと違うところに、恐怖が倍増させられます。
ネタバレになるので、是非映画館で観て欲しい!
“酒のツマミになる話”で山田裕貴さんが面白いと念を押しすぎて、司会の千鳥がウソっぽいとツっ込んで“ホントはツマらないかも?”と思っちゃったテレビ視聴者も多いかもしれませんが、山田裕貴さんの熱はホンモノでした。
“ベートーヴェン捏造”はバカリズムさんオリジナルじゃないことで失速したギャグに山田裕貴さんの熱演もイマイチで気の毒な映画でしたが、この“爆弾”で交渉人としての佐藤二朗さんとのやり取りが映画全体のかなりを占めていても一切飽きさせません。
きっと会話劇なのかという不安を吹き飛ばす見事なお二人の演技合戦でした。
このコラムを読んでる方にもネットの情報に流されず、決してオーバーでなく“爆弾”はオススメできます。
よく宣伝ばかりで映画館を出るお客さんが文句を言うだけならいいのですが、ドッチラケで無口になる映画も多く、“爆弾”上映後の会場のザワめきと、宮本浩次さんのパンクっぽいロックサウンドに、高揚感満足感だけでなく、スズキタゴサクの佐藤二朗さんのような人間がどこかにいるかもしれない不安も抱えて退場です。
YouTubeの配信でスズキタゴサクが日本中に向けていう恐怖の犯罪宣言にゾッとすることでしょう。
ネガティブな気持ちは誰もが持っているし、怒りをぶつけることも、回避する心も人間は持っているわけで、映画の救いは交渉人の山田裕貴さんの存在が、普通の正義感の警察官や刑事と違うところにあるのです。
“国宝”と共にマジで衝撃の作品“爆弾”、必見です。

▼11月2日実戦収支
A店収支
-3500円
B店収支
-5500円
C店収支
-1500円
▼1日トータル収支
-10500円
▼2025年11月トータル収支
+5000円
▼2025年トータル収支(※11月2日現在)
+302万7800円
▼総トータル収支
1994年3月31日~2025年11月2日
+1億455万9840円