コラム

秒速5センチメートルにまた涙!

今日はカミさんを連れて2度目の映画“秒速5センチメートル”を観て来ました。
新海誠監督の短編アニメで、2時間の実写映画に奥山由之監督が見事に素晴らしい映画に仕上げてくれていて、1回目より2回目のほうがこみ上げてくる涙をこらえきれずに、72歳のじいさんが他の女子高性やOLの皆さんや若いカップルに混じって、ハンカチを手にしちゃいました。

小学校から中学、高校と成人した主人公貴樹と明里の人生を、ポカリスエットや米津玄師さんの“感電”や“KICK BACK”のMUSIC VIDEOの監督として有名な奥山由之監督が、2時間のイメージビデオではなく壮大な時の流れと、ひとりの男の人生を見事に映像化していて、心を打ちます。
ベストのタイミングでベストの選曲とシーンのチョイスに頭が下がります。

映画にするとひと口に言っても、1時間3分のアニメに肉付けするのは大変です。
2時間になる人間関係は、原作の新海誠監督も納得の作品になっています。

フォーカスのかかった、どこを切り取っても絵になるのは、CM監督のスキルの高さと、BGMのハマリ具合で、米津玄師さんのリズムや、山崎まさよしさんの詩と上手くシンクロしていて、ミュージッククリップを作っているスキルの高さも発揮しています。

なにより成人した主人公を松村北斗さんが演じていて、イメージがピッタリです。
この人、何を考えているんだろう?何をずっと見てるんだろう?と、ミステリアスな貴樹そのものです。
29歳から30歳への変わり目を見事に演じていて、大人になりきれない若者にピッタリの静かな熱演です。

そして高校生時代を現在TBSの火曜ドラマ、竹内涼真さん主演の大ヒット作“じゃあ、あんたが作ってみろよ”のライバル酒屋のプレイボーイのミナトくんを演じている青木柚さんが、イメージにドンピシャの鹿児島県屋久島に転校していった謎めいた高校生を静かに演じています。

オーディションで選ばれた小学生時代の貴樹を演じる上田悠斗くんも、きっとこの先、地上波や配信のドラマで出てきそうな上手さで、松村北斗さんの幼少期を見事に演じています。

雪で約束の時間に遅れていく原作アニメの名シーンに、ドンピシャの小学生です。

そしてこの映画で、誰よりもインパクトを与えて、男の30歳までの人生に影響を与えてくれる小学生の明里(あかり)ちゃんを演じる白山乃愛ちゃん、いやもう立派な女優さんと言える白山乃愛さんの存在感と完成された演技に、思わず心の中で“待っててくれえ”と祈るドンキホーテです。
彼女をはじめ、全てのキャスティングの素晴らしさもこの映画を成功させています。

秒速5センチメートルで降る桜の花びらと雪の美しさに、別世界へ心を持っていかれます。
前回観たときにも言った現在の貴樹の恋人役の木竜麻生さんの演技も、出番はわずかですが傷つけてきた女性の存在感が主人公ならずとも世の男性の心にいたく響いたことでしょう。

2度目の方が見落としていた小さなカットや小物も目に入って感動もひとしおです。
カミさんも思ってた最後と違ってたと感動していました。

8階のスクリーンで観た後、映画館の4階でエレベーターに乗ってきたご婦人たちは、“国宝”のお客さんたちでもう2度目3度目の方がお仲間を連れて鑑賞です。
“国宝”はまだまだ上映が続いている、日本映画の国宝になったと感じたのでした。

P.S. 今日は実戦なしです。

▼2025年11月トータル収支
+14万4000円

▼2025年トータル収支(※11月15日現在)
+316万6800円

▼総トータル収支
1994年3月31日~2025年11月15日
+1億469万8840円

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