コラム

2Dのアバターはタダの映画だ

新世紀エヴァンゲリオン~はじまりの記憶~がとんでもない人気で、2004年暮れの新世紀エヴァンゲリオンSFとZFの初代エヴァから、ボクみたいに20年以上打ち続けているエヴァファンも、スロットでエヴァを知ったり、パチンコ台の売上げ金で作られた劇場版のエヴァシリーズの映画で知ったファンも、今もリバイバル上映が興行ランキングの上位にいきなり喰い込むことで、タダ事じゃない人気はパチンコへ波及していて、こんなに全台埋まっていて座れない新装は久しぶりです。

ヘタすると鳴りモノ入りで登場した新台なのに、初日から空き台が出ちゃう新装もいまでは珍しくありません。
ネットで全国のホールの客付きが一発でわかる稼働データに一喜一憂しているメーカーの方たちも、ハラハラしたりガッカリする事の多い最近のファンの厳しい眼に振り回されています。

時と共にお客さんの目は肥えてくるものです。
そんな人気のエヴァが1台空きますが、きのうの5連9900発のエヴァに早々座れることもなく、やっと座れた台もお金を黙々と吸ってるひとケタ台です。
こりゃあカニ歩き出来ない新装を回避して映画館へ逃げ込みます。

慌てて映画を選んでとんでもないミスをしてしまいました。
パチンコも同じで、最初に打った時といまの感覚にギャップが出来ていて、“あの最初の感動はどこへ行ったの?”っていう甘い初代のイメージを覆して急に辛くなったり、つまらない演出が増えたのに人気の演出が消えたり、メーカーの開発者の頭の中が売れすぎてパニくってるとしか思えないマイナーチェンジは定石です。

映画も同じです。大ヒット映画の2や3のガッカリ感はハンパじゃありません。
マシだったのはバック・トゥ・ザ・フューチャーとエイリアン2とロッキー2くらいです。どこに消えたの4・5・6なんてのも珍しくありません。

流れを変えてヒットしている猿の惑星やジュラシックワールドなんかも、一発目を超えるのはむつかしいものです。

実は今日、“極音上映”のコピーに釣られて“アバター3:ファイヤー・アンド・アッシュ”を観て、ガク然です。

“3Dじゃな~い!!”

2009年に3D映画の超大作で興行成績を塗り変えた“アバター”の3作目です。
この16年の間に3D映画はそれほど広まらず、ジェームズ・キャメロン監督の思惑をはずれてテーマパークのアトラクションで開花しています。テーマパークの目玉は3Dです。
初期の青と赤の色メガネからフィルムメガネになってアトラクションに溶け込みました。

めちゃくちゃCG技術が進歩して、モーションキャプチャーやスタッフのレベルも、役者さんの苦労もメイキングで見ました。
しかし肝心の映画が2Dでは、タダのふつうのSFアクション映画で、ストーリーも平凡でとても197分は長すぎます。

“国宝”は飽きることなく3時間観られましたが、アバターは眠くなります。
アクションを3時間続けられても、テーマパークの3Dアトラクションの10分20分レベルに敵いません。
16年の年月は残酷にアバターの生命を衰えさせてしまいました。

ハリウッド映画より、きのうの深夜ドラマ“シナントロープ”の脚本の密度と、役者さんのレベルにハリウッドは完敗です。

改めて3D4DXで観ても話がつまらないアバターは、2Dでさらに今年ガッカリ映画ワースト1になりました。
あまりの超ヒット作の初代の栄光はパチンコも映画も重く続編にのしかかるものです。

▼12月23日実戦収支
A店収支
-5000円

B店収支
-3000円

▼1日トータル収支
-8000円

▼2025年12月トータル収支
+21万3000円

▼2025年トータル収支(※12月23日現在)
+355万3300円

▼総トータル収支
1994年3月31日~2025年12月23日
+1億508万5340円

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