コラム

“哀れなるものたち”はカルト映画だ!

3月10日(現地時間)米アカデミー賞に注目が集まっています。

宮崎駿さんのジブリ作品“君たちはどう生きるか”が長編アニメ映画賞にノミネートされ、ゴジラ-1.0が視覚効果賞に、役所広司さん主演の公園のトイレの清掃員の日常を描いた“PERFECT DAYS”が受賞されることを祈るドンキホーテです。

大人向けジブリとして“君たちはどう生きるか”が全米で高く評価され、予算はハリウッドのゴジラの100分の1の和製ゴジラの特撮が高く評価されたことと、あの三丁目の夕日的人間ドラマも山崎貴監督ならではのドラマもボク好みだった“ゴジラ-1.0”は、次はマイナス1からプラス1になるのか、それともゼロになるのか、次回作のほうが気になります。
2回映画館に足を運ぶほど、このゴジラ-1.0はオススメです。

本命の“オッペンハイマー”と“バービー”ですが、クリストファー・ノーラン監督を“メメント”以来ずっと推してるドンキホーテは、バットマンのダークナイトやインセプションにダンケルクにテネットと楽しませてもらっています。

バカリズムさんの“ブラッシュアップライフ”以来、タイムリープものは日本で受け入れられていますが、はるか昔、2000年に実弟のジョナサン・ノーランの脚本で原作“メメントモリ”を実兄のクリストファー・ノーラン監督が映画化した“メメント”をご存知ですか?
数分間の記憶障害で忘れてしまう主人公が妻殺しの犯人をくり返しくり返し記憶を追う、忘れちゃいけないことを自らの身体に入墨していく衝撃は、その後のドラマや映画に大きな影響を与えた作品です。

バットマン史上最高にカッコイイ“ダークナイト”も有名ですが、今年は原子爆弾を作った“オッペンハイマー”の人間ドラマでノミネートです。

ゴールデングローブ賞7部門ノミネートで注目のヴェネチア映画祭金の獅子賞、エマ・ストーン主演の“哀れなるものたち”がアカデミー賞でも本命視されています。

どんなものかと、きのうの“ゴールデンカムイ”に続いて今日も映画館へ向かいます。
夕方5時すぎから8時まで、奇妙な世界に迷い込みます。
監督のヨルゴス・ランティモス監督はあの“女王陛下のお気に入り”でエマ・ストーンと再びタッグを組んでいます。

“女王陛下のお気に入り”で主演女優賞を獲った女王役のオリヴィア・コールマンは、大ヒットNetflixの“クラウン”でエリザベス女王の中年期を演じていらっしゃいます。
この“クラウン”は若き日のエリザベス女王から、ダイアナ妃死亡の晩年までリアルに描かれた英国王室秘話をNetflixの大金をかけた映像で再現された、絶対オススメのドラマです。

“哀れなるものたち”POOR THINGの原題からもわかるように、ウィレム・デフォーのフランケンシュタインのような容貌の天才脳外科医が、胎児の脳を母体に移植して、身体は大人の女性が幻児の知能から徐々に成長していく過程を、中世の世界旅行で体験しながら変わっていく姿を映像化した、ゴシックSFロマンと言うとカッコイイですが、ボクが80年代カルト映画と言われたディヴァイン主演の“ピンク・フラミンゴ”や、数々のカルト作を大金をかけて全力投球のエマ・ストーンの演技がド肝を抜く豪華なゴシック絵巻で、アートの部分はきっと野性爆弾のくっきーさん好みの世界と言える、エログロ満載の3時間あまりの大作です。

ひと言で伝えるのがむつかしく、観るしかない映画で、万人受けはムズいと思います。
果たしてアカデミー賞でディカプリオの“キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン”の先住民、オーセージ族への白人による連続殺人が題材ですが、おそらくエマ・ストーンVS主演女優賞はリリー・グラッドストーンになると予想します。

“ラ・ラ・ランド”のエマ・ストーンを思い浮かべることのない、この“哀れなるものたち”のエマ・ストーンの演技に、“女優って怖い”と思ったドンキホーテです。

P.S. 今日は実戦なしです。

▼2024年1月トータル収支
+46万3000円

▼2024年トータル収支(※1月30日現在)
+46万3000円

▼総トータル収支
1994年3月31日~2024年1月30日
+9779万7740円

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