コラム

人生最後に打つ台は?

GW進行でマンガの〆切が早まるのは、1972年に上京して“ワル”や“空手バカ一代”の影丸穣也先生のアシスタントになった時から、お正月やお盆やGW前は印刷所で働いている方々がご家族と休日を過ごせるように、早めに原稿を仕上げるなど、早め早めに進行するのがGW進行の必須条件です。

昔は手作業がほとんどだったので、話のアイデアや原稿を早く描くのはもちろん、仕上げのアシスタントも原稿待ちの出版社の編集の方々も、徹夜で仕事場に張り付いていました。
1970年代のマンガ家あるあるです。

いまパチンコ必勝本プラスオリ法の活版4ページ、オリ法バンザイの原稿を大急ぎで描いています。

GWの新台で実戦していないと5月20日発売のマンガでは、鮮度が落ちてしまいます。
多くのパチンコマンガ家さんが苦しむマンガの鮮度の問題です。

こういう時、昔の海シリーズや、今のエヴァシリーズのように、プレイヤー人口の多い台があると助かります。
Re:ゼロから始める異世界生活season2か押忍!番長が若者向けで、ネット配信やネット書店での売り上げに影響する人気台ですが、さすがに古くなってきています。

4月の牙狼神速神撃3000LTや、シン・ウルトラマンも、もっと台数が多くて大ブレイクしていればマンガの主役になるのですが、プレイヤー人口が少ないと共感を呼ぶのはむつかしいものです。
時速5万発出したところで、“へえ~”くらいの反応では弱いのです。

羨ましくてネットでバッシングを受けるくらいでちょうどいいのです。
そういう話題性が高くてプレイヤー人口が多いパチンコの新台が登場してくれないと、パチンコマンガも情報誌も苦しいのです。

ホールも同じです。
新台も1~2週間くらいでガラガラでは困るのです。
勝っても、いや負けても人が座ってくれるような新台でなきゃダメなのです。

いま東京喰種で3万発出た4月22日の実戦をマンガにしていますが、この本が出る5月20日にどれだけの人が東京喰種を打っているでしょう。

いまではネットの掲示板で、継続率に問題ありだとか、からくりサーカス2の出玉力には遠く及ばないなど、負けた人の意見は派手に出回りますが、負け組に“そうそう”と思われちゃう台は消えます。
“でもねえ”と反論する勝ち組の意見や目撃談の派手さで跳ね返すほどの台でないと、人気も出ません。
負け組が肩を寄せ合って傷をナメ合うのが一番手短でホッと出来ます。

どうせパチンコは負けるものだと決めてかかっていませんか?
関東では探偵ナイトスクープの放送がテレビ埼玉で月曜夜8時から、かなり遅れて関西でON AIRされて、静岡のABCという有名なホールで“余命宣告されたおばあちゃんにパチンコを打たせて欲しい”という依頼を、間寛平さんの探偵が叶えるという企画をやっていました。

ぱちんこを打って、海3Rの甘デジで当った瞬間の嬉しそうなおばあちゃんの顔がパチンコの全てを物語っていました。
あの当った瞬間の喜びを知っている人間なら誰しも共感したはずです。
決して人生でパチンコで勝ってはいないでしょうが、ボクも人生の最後はああしてパチンコのハンドルを握っていたいと思いました。

探偵ナイトスクープはテレビ埼玉とテレビ神奈川で、関西よりずっと遅れてON AIRされていますが、毎週楽しみにしています。

話は逸れましたが、人生の思い出になるパチンコがこれからホールに登場してきます。
30年前、初代CR花満開から40歳でパチンコを覚えたマンガ家、ドンキホーテ谷村ひとしが最後に座ってハンドルを握っている台は一体どんな台なのでしょうか?

P.S. 今日は実戦なしです。

▼2025年4月トータル収支
+38万6500円

▼2025年トータル収支(※4月27日現在)
+124万5200円

▼総トータル収支
1994年3月31日~2025年4月27日
+1億277万7240円

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