コラム

野良犬の残飯漁りの日曜日

日曜の夜にホールへ行くと、にぎやかに休日の朝からくり広げられたパチンコホールのお祭りのあとの、すでに屋台をたたんだような台や、疲れ切ってもう打てないといった表情の常連さんたちや、最後まで残った屋台のやきそばや金魚釣りを探してウロチョロする人たちで、異様なムードです。

土曜日の華々しさとは違った休日のホールの回収の厳しさに打ちひしがれたお客さんたちの、1万発以上は出なくなってる台の残酷な夜の回収モードに付き合わされている姿が目につきます。
金魚釣りの紙はボロボロで、10万円コースの大勝ちは早々に引き上げた勝ち組と、朝からやられっぱなしの負け組がハッキリする日曜日です。

明らかに土曜日ほど出るはずがないのに、イイ思いをした人も、勝ち金を分割払いしています。
日曜日のゴールデンタイムはお昼過ぎに終わってしまっています。上手く朝から出ちゃった常連さんは、月曜日からの仕事もあるので早々に引き上げています。
物足りないと感じている常連さんは、“アンチヒーロー”や“千鳥の鬼レンチャン”も、大河ドラマの“光る君へ”なんて微塵も気にならない日曜日の夜です。
1970年代フォークで、祭りのあとの淋しさは吉田拓郎も歌っていました。名曲です。

日曜日は朝から早起きして昼間のフェスティバルに参加して、討ち死にしようが構わないので参加してナンボのパチンコです。
いつも午前中は365日原稿を描いてきたドンキホーテは、パチンコ漫画を描く前はワクワクしながらお祭り気分で早朝から、いや前夜からホールの前に並んだものです。
その日の結果なんて、全て“あとづけ”で一喜一憂を13時間しながらパチンコに没頭していました。
ヘタすると、パチンコホールにいる常連さんとの時間が身内を上回る日々でした。

勝った負けたと早朝の喫茶店から夜中のファミレスまで、家には寝るためだけに帰る日々でした。
圧倒的にパチンコが占める1日で、あの頃1994年から1999年までの日々はいま思うとかけがえのないパチンコとのスイートハネムーンの時代だったと言えます。

ドラマ“95”で地下鉄サリン事件やオウム真理教一色だった世の中を、渋谷のチーマーたちを主人公に描かれていて、こんな時代だったのに頭の中は初代CR花満開やCR黄門ちゃまやCR冒険縞のことでいっぱいだった1995年です。
ノストラダムスややりすぎ都市伝説に夢中になったオカルト漫画家が、ホントにパチンコオカルト漫画家になっていったのですから、世の中わからないものです。

夜、当ったのはポロリ0回166回転のGANTZ SWEETのギョーン!!の大声です。
ポロイチ単発!すぐに後ろの水戸黄門らいとばーじょんで、由美かおるさんの入浴シーンをたっぷり楽しんで千発です。

これを元手に、いくつかの台を打ってみますが、残飯どころかカラッカラの店内です。

カミさんとの夕食の約束の時間が近づいたので、たまたま空いた牙狼11冴島大河に座ると、ポギューン!大きなF.O.Gバレ音と共に、ヘンな保留と牙狼剣が赤くブルブル、バイブします。

余裕で当ったと思ったらハズれて、“えっ?”と思ったら、上から赤い1図柄が並んで落ちて大当り、魔戒チャンス突入です。
当然、一度もテンパイしない見せかけのマカチャンです。

25回出て783回転の台でオスイチ6回転、789回転で生き返らず、2万発のピークの出玉を減らすお手伝いをした野良犬でした。

回収の日曜の夜の淋しさはハンパじゃない2024年初夏の夜でした。
朝からお祭りに参加しなかったことを後悔してばかりのドンキホーテです。

▼5月26日実戦収支
A店収支
-500円

B店収支
-7000円

▼1日トータル収支
-7500円

▼2024年5月トータル収支
+19万3000円

▼2024年トータル収支(※5月26日現在)
+171万4000円

▼総トータル収支
1994年3月31日~2024年5月26日
+9904万8740円

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