パチンコはメインのスペック機が登場したあとに、リユースとして同じ部品を使用した別スペック機を出すことが多い。そうすることでコストを抑えることが出来るし、部品の再利用もできるため、今では主流の入替方法にもなりつつある。
そのリユースとして登場したのが、ニューギンのガールフレンド(仮)の甘デジである。
大当り確率が99.9分の1となっており、ライトミドルと異なるのは初当りがほぼ時短70回転であること。その時短中に大当りできれば、ST70回転となり継続率もアップする仕掛けだ。
ライトミドルのほうは初当りでも時短とSTが半々だった。なお、この場合は大当りラウンド消化中にアタッカー内のスライド板(V確)の通過を見れば判別は容易。
なぜこの判別を行うのかというと、遊タイムに関わるからである。遊タイム発動に要する回転数は低確率での消化、つまり時短中も含める。
ということは、ライトミドルが初当り単発で終わった時に、もしSTなら遊タイムまでは残り500回転。時短消化だったら残り400回転となるワケだ。
で、甘デジは初当りがほぼ時短ということを考えれば、単発で終わった台なら遊タイムまで残り229回転とかなり近い。逆に連チャン後なら残り299回転。その差は70回転…割と大きいので、続けて打ったりヤメ時を考える場合は、考慮する重要な要素と言える。
原作ゲームを一切やったことがないが、パチスロでもパチンコのライトミドルも打っていたので、興味本位でこの甘デジを触る機会があった。
投資2000円で「この変動は激アツ!激アツ!」の予告が出現し、初当りGET。さすが甘デジ。とはいえ、前述したように初当りは時短スタートがメインなので、ここで引き戻しをしなくてはいけない。
当たった図柄が4なので加賀美茉莉(ピンク髪ツインテールの子)を選択。で、時短を抜けて通常時に戻ると…残保留の最後で教室の扉が閉まった。
こうなると大当り濃厚で、最後の最後に逆転のST獲得。まあ、甘デジだし継続率は約72%。そこそこ続いてくれればいいなぁ…なんて思っていたら。
ライトミドルの記録を超えて12連である。右打ち中の振り分けはBIGとREGが1:1なんで、ココは振り分け負けしているのだが…ここまで続けばどうでもよくなる(笑)。デートタイムで最終進展ボーナスになっても、茉莉から一切変更しなかったのが功を奏したのだろうか。
リザルト画面を見ると払い出し表記は5994。アタッカーの賞球数は9個なので、結構な開きが出るのはしょうがない。
5994を賞球数の9で割ると666個となる。これに純増である8をかけると5328個だ。ここに電チュー消化である程度の玉のこぼれを考慮する必要はあるのだが…。
実際の出玉が4167個だったという。
実に1000個以上の開きがある。確かに電チューに拾われないとハズレ穴に一直線になるゲージとはいえ、ここまで減るものだろうか。
…と思うでしょ。ここには明確な答えがありましてね。
これ、打っていた台の右です。この入賞口は普電の抽選をしているので、ここに入ってくれないと、電チューを開く抽選が受けられないワケでして。
ココが…まあご覧の通りだったんですわ。この入賞口になっかなか玉が飛び込んでくれないんですなぁ(遠い目)。
そんな状況だったので当然、止め打ちなんてできるワケがない。それどころか大当り後に開かない状態が続くこともまあまああった結果、これだけ出玉の差が開いたことになるわけだ。
その代わりに通常時がノンストレスだったならいいんですけどね、まあボーダーにもいってないワケだ(汗)。さすがにもう少しなんとかならなかったのだろうか。自分がカイジだったらビルを傾けたい気持ちである。
この台は初当り後の時短70回転、STの70回転、そして割と近い遊タイム発動による時短379回転と、3つの電サポ状態があります。でもこの日はその電サポ状態がイライラもやもやしたことは言うまでもないでしょう。
ちなみに遊タイムは残り100回転ぐらいから打ち始めてプラスみたいなレベルなんですわ。150回転ならまぁ状況次第。とはいえ、この台だと当然ながらだいぶ遊タイムまで近い状況でないとプラスにならないでしょうね。
……あのさ、パチンコの台って高い買い物なワケなんだから、選んで導入したんだよね? だったらもう少し打つ人のこと考えて運用しませんかね…? 甘デジだからそこまで出玉が跳ねるワケじゃないんだから。せっかくの楽しい右打ちがストレスが溜まる状況で終わったら、リピーターなんて生まれないでしょうよ。
単発後は遊タイムがわりと近い仕様なので、こういうことをしてくるホールは他にもあるかもしれません。もし打つ機会があるなら隅々までチェックしておくことをオススメします。
パチンコのGF(仮)自体はとても面白いので「普通の状況」なら楽しめるハズです。ホールをしっかり選んで皆さんも打ってみてください。
Text By フランケン山科