初戦突破後、3回戦・4回戦と苦戦することなく順調に勝ち進んだ。初戦で大ポカをした僕も2試合でホームラン1本を含むほぼすべての打席で出塁するという驚異の成績でチームの勝利に貢献していた。そして迎えたベスト8を掛けた試合。 僕らの相手はシード校ではない古豪高校だったが、優勝候補にも挙げられていた第2シードを3回戦で破っていた。相手は先発の140キロを超える右腕に中盤から出てくる130キロ後半を投げる左腕の2枚看板が強みのチーム。現在の高校野球はこれくらいのスピードを投げるピッチャーはゴロゴロいるが、当時は希少 ...